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仮想デスクトップ(VDI)とリモートデスクトップ(RDS)の違いとは?

2021年03月22日働き方改革

こんにちは。クラウドデータセンターを軸としたサービスを展開する「アイネット」マーケティング担当の山口です。

新型コロナウイルス感染症予防の観点から注目度が増しているテレワーク。

そのテレワーク環境を整えるために取り入れたい「仮想デスクトップ(VDI)」や「リモートデスクトップ(RDS)」ですが、それらの違いをご存知でしょうか?

今回は、そんな仮想デスクトップ(VDI)とリモートデスクトップ(RDS)について。
それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットなどを詳しくご紹介します。

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仮想デスクトップ(VDI)とリモートデスクトップ(RDS)の違い

昨今導入する企業が増えているテレワーク。

オフィスから離れた場所でも変わらずに業務をこなせる環境を整備するためには、リモートでデスクトップ環境にアクセスするための環境整備が必須です。

そこで注目されているのが、仮想デスクトップ(VDI)とリモートデスクトップ(RDS)。

どちらもテレワークで多く利用される方式のため混合されがちですが、それぞれメリット・デメリットも大きく異なるため、詳しく特徴を知っておくことは重要です。

仮想デスクトップ(VDI)の特徴

仮想デスクトップは英語でVirtual Desktop Infrastructureといい、略してVDIとも呼びます。

仮想デスクトップはクラウド上にあるデスクトップを、ネットワークを通じてクライアント端末(エンドポイント)から利用できるようにしたサービスのことです。

自宅や外出先から、インターネットに接続しているパソコンやタブレットなどの端末を利用して、データセンター、クラウド側のデータにアクセスして業務を行えます。

接続している端末には処理された結果のみを画面転送という形で表示させるため、資料データやアプリケーションの情報は端末には残らず、すべてクラウド上に存在します。

仮想デスクトップの大きな特徴は、ユーザーごとに構築された仮想マシンにアクセスするという点です。
ユーザーはそれぞれ自分の仮想環境で業務ができるため、ほかのユーザー環境と混同することなく占有しているような感覚で使用できます。

仮想デスクトップ(VDI)のメリット

  • ユーザーごとに構築された仮想マシンにアクセス可能
  • ユーザーごとに個々のデスクトップ環境にアクセスするため、確保されたリソースを効率的に使用できる
  • データは端末に残らずクラウド上に保存するため、端末からの情報漏洩の心配がなく、セキュリティに強みがある
  • 各端末でOSなどをダウンロードしたり、アップデートする必要がないため、パソコンの管理コストを削減できる

仮想デスクトップ(VDI)のデメリット

  • ユーザーごとに仮想マシンを構築するため、構築に高度な技術が必要
  • 運用にあたって社内でサポート体制の整備が必要

仮想デスクトップ(VDI)については、こちらもご参考ください。
仮想デスクトップとは?そのメリットや使い方を詳しく解説!

リモートデスクトップ(RDS)の特徴

リモートデスクトップは英語でRemote Desktop Serviceといい、略してRDSとも呼びます。

基本的には仮想デスクトップと同じく、パソコンなどの端末を利用して、データセンター側のデータにアクセスして業務を行います。

仮想デスクトップとの大きな違いは、1つのサーバOSを複数のユーザーで共有するという点。
ユーザー同士が同じリソースを共有するため、毎回同じ環境で業務することはできません。

リモートデスクトップ(RDS)のメリット

  • 人数分のOSライセンスを用意することなく、サーバOSだけで複数のユーザーがアクセスできる
  • OSライセンスを用意をユーザーごとに用意する必要がないため、コストが安価
  • ユーザーが同一のリソースを共有するため、OSのアップデートやアップロード、再起動などの環境を一括管理しやすい
  • CPUとメモリのオーバーヘッドが少ないため、1台のハードウェアで多くのユーザーに対応できる

リモートデスクトップ(RDS)のデメリット

  • 1つのリソースを複数のユーザーで分け合うため、ユーザー個別の要件に対応できない
  • ユーザーによるカスタマイズや設定変更、アプリのインストールができない
  • リモートデスクトップの脆弱性を突くランサムウェアなどが存在するため、セキュリティリスクへの対策が十分に必要

仮想デスクトップ・リモートデスクトップ、それぞれが向いているケース

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仮想デスクトップとリモートデスクトップは、先ほどご紹介した通りそれぞれ特徴が異なります。

どちらを選択するべきかケース別に見ていきましょう。

仮想デスクトップに向いているケース

①ユーザーごとに異なるデスクトップ環境を用意したい場合

ユーザー自身がアプリのインストールやカスタムを行えるため、ユーザーの業務内容が異なる場合や高度な設定が必要な場合に最適です。

②余ったハードウェア資産を有効に使いたい場合

制約などにより余ってしまったハードウェア資産は、仮想デスクトップであれば制約を受けることなくリソースを分割して使用できます。

リモートデスクトップに向いているケース

①コストを抑えたい場合

ユーザーごとにOSライセンスを用意する必要がないため、コストの低減が可能です。

②ユーザーが共通のアプリを使用する場合

リモートデスクトップはユーザー同士が同じリソースを共有するため、共通のアプリを使用するなど使う環境が一定の場合はおすすめです。

仮想デスクトップとリモートデスクトップの違いを理解して検討を

リモートからデスクトップ環境にアクセスするための環境を整備するにあたり、注目されている「仮想デスクトップ(VDI)」と「リモートデスクトップ(RDS)」。

どちらもパソコンなどの端末を利用して、データセンター側のデータにアクセスして業務を行えるものです。

これらの大きな違いとして挙げられるのが、仮想デスクトップはユーザーごとに構築された仮想マシンに対してアクセスし、リモートデスクトップは1つのサーバOSを複数のユーザーで共有するという点です。

仮想デスクトップとリモートデスクトップはそれぞれ特徴が異なるため、業務内容などケースに合わせて選択するのがおすすめです。

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山口(webマーケティング担当)

皆さまの役に立つIT情報や、アイネットの様々な取り組みをお伝えしてまいります!

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