2020年3月期におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢が着実に改善し、緩やかに拡大基調で推移してきたものの、先行きについては、全世界に拡大している新型コロナウイルス感染症による国内外における経済活動への影響が懸念され、不透明な状況が強まっております。
当社グループは「事業規模の拡大」と「企業価値の向上」を目指し、2019年度に新たに中期経営計画(2019年度~2021年度)を策定しました。お客様との絆を強固にする「守り」と新たな市場領域やサービスを開拓する「攻め」のバランスを重要視する経営を常に考え、状況変化に応じた有効な戦略・戦術をとり続けるために、事業戦略計画・投資戦略計画・ESG取組計画を始動させ、業績計画の達成を目指しております。
中期経営計画の初年度である当連結会計年度においては、既存のお客様のさらなる深耕による取引拡大、及び新規のお客様の開拓に取り組むなか、多様化する顧客ニーズに的確に応え、システム開発需要に対応して参りました。企業の「デジタルトランスフォーメーション(DX)」への取り組みに不可欠なデータ基盤となる、データセンターサービスやクラウドサービスの商品力向上に注力していることも奏功し、単年度業績計画値以上の成果となり、中期経営計画の進捗を大きく前進させております。
以上の結果、2020年3月期の経営成績は、売上高31,097百万円(前年同期比12.7%増)、営業利益2,501百万円(同6.6%増)、経常利益2,531百万円(同7.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,672百万円(同9.9%増)となり、2019年10月29日に発表した修正開示値を全ての指標で上回る結果となりました。
(2020年3月期決算短信より)