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アイネット、ドローン飛行場「Dream Drone Flying Field(DDFF)」の開所式を実施

2017年10月3日

アイネット、ドローン飛行場「Dream Drone Flying Field(DDFF)」の開所式を実施

2017年9月27日、株式会社アイネット(アイネット)は、千葉県君津市に構えるドローン飛行場「Dream Drone Flying Field(DDFF)」の開所式(DDFF Opening Event)を挙行しました。開所式には、2017年8月に発表した「Drone Business Realizing Initiative Japan(DBRIJ)」のアライアンス各社をはじめ、DDFFを開設した土地の所有者である株式会社大倉、日本の無人航空機界において安全ガイドラインの策定や操縦者の養成に貢献する一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)、アイネットと「災害時等における無人航空機による協力に関する協定」を締結した君津市が集結し120名が参加、プレゼンテーションやドローン飛行デモンストレーション、参加者を対象にしたドローン飛行体験を実施しました。

Dream Drone Flying Field
■プレゼンテーションの概要
株式会社アイネット 取締役副社長 田口勉

アイネットはデータセンターとクラウドサービスを軸に事業を展開しており、ドローンデータ蓄積のクラウド基盤を構築しドローンの活用を支えるビジネスを行っています。首都圏ではドローンを飛ばせる場所が少なく実用化に向けて課題があります。ドローンは、飛ばさないことにはデータが取れず活用できません。そこで、首都圏最大の140,000㎡の広さを持つドローンフライングフィールドを開設し、企業向けのドローンの実証実験場として提供することにしました。今後は、ここで生み出されるドローンの飛行データ、センシングデータ、4Kの映像・画像データをクラウドデータセンターに保管し、様々な分析・解析・活用を進め、近い将来にドローンの自動運行につなげ「ドローンでの破壊的イノベーション」として展開していきます。また、先日発表したドローンの先進的ベンチャー3社とタッグを組むDBRIJでは、各アライアンスの強みを生かし、包括したドローンソリューションの提供、DDFFをベースに実証実験をナレッジ化し安全なドローンビジネスの実現、また、インキュベーションセンターとしてドローンビジネスに取り組む企業に環境の提供、支援を行っていきます。本日来場された方々にも参加して頂き、このDDFFをオープンイノベーションの場とし、君津から発信していきたいと考えております。

Dアカデミー株式会社 代表取締役社長 依田健一氏

Dアカデミーは、JUIDA認定のドローンスクールで、アライアンスを組んで全国各地に展開しています。以前は生コンクリート事業をやっており、土木・建設業界でのドローン活用を得意としています。測量やインフラ点検など、土木・建設業界でのドローン活用には、ドローンの操縦、土木・建設についての深い知識が必要です。当スクールでは、ドローンの基本的な操縦に加え、国土交通省のi-Constructionで推奨しているUAV測量を学ぶことができます。DDFFは、Dアカデミー関東東京校の実技訓練フィールドとなっています。今後、このDDFFでドローンを活用した様々な検証や実習を実施できると考えています。

トライポッドワークス株式会社 代表取締役社長 佐々木賢一氏

トライポットワークスは、映像解析やセキュリティ、IoTのソフトウェア開発やサービス提供をしています。約3年前からドローン事業を始め、ドローン空撮と空撮画像の解析を行っています。全国各地の観光地のPR映像の空撮やドローンを使ったイベントへの出演を行っています。このDDFFがご縁で君津市でも久留里城等の撮影を行いました。まだ黎明期である現在、ドローンに対する期待と、ドローンがビジネスとして成立するかどうかがせめぎあいの状態になっています。ICTとドローンについてのノウハウをあわせ、ビジネスとして作り上げるためにも、このような実証実験場が首都圏にあり、様々な試行ができるというのは大変重要だと考えています。

ドローン・ジャパン株式会社 取締役会長 春原久徳氏

ドローン・ジャパンは、ドローンOSS開発者養成塾やドローンビジネスのコンサルティング、特に農業でのドローン活用を精密農業として進めています。ビジネスでのドローン活用について、欧米各国に日本は遅れを取っています。また、機体は中国の勢いが強く、日本は太刀打ちできない状況です。しかし、日本にしかできないこともたくさんあります。例えば、飛行型以外にも、陸上や水上、水中で使用する機体を活用することができます。また、ドローン・ジャパンではドローンのソフトウェア開発者の育成を行っていますが、ソフトウェアの発展は非常に重要です。試行錯誤の過程で、DDFFでは様々な可能性を検証することができると期待しています。

株式会社大倉 代表取締役 大久保慶一氏

良質の山砂が採れるこの辺りではリソイル事業が盛んに行われ、ここは首都圏へコンクリート用の砂や建築資材を供給する生産地でした。大倉では『自分達の口に入れる物は、自分達で作り出すことは出来ないか』という考えから、この土地で農業事業を始めました。今ではこんなに大きな落花生ができ、年間を通じて野菜を収穫できるようなファームとなっています。Dアカデミーの依田社長との関係からアイネットさんをご紹介いただき、ここは新たに、ドローン飛行場としての役目も果たすことになり、大変嬉しく思っております。アイネットさん、Dアカデミー、当社大倉の3社は、横浜の会社としてご縁があったのだと思います。当社もドローンには期待しており、土量計算などに活用を始めています。今後、たくさんの人がDDFFに訪れ、活用して頂けることを期待しています。

一般社団法人日本UAS産業振興協議会 副理事長 千田泰弘氏

JUIDAは、産業用ドローンの促進、支援、ルール策定を行っています。産業用ドローン、特に物流ドローンの分野では、日本は世界に遅れを取っています。各国で産業用ドローンの試験場が運用されており、日本の産業にとってこのようなフィールドは大変有用であると考えています。また、産業用ドローンでは目視外飛行が必須となりますが、目視外飛行が可能なドローンはまだありません。この広大なDDFFはこの目視外飛行の実験に最適な場所だと考えます。このフィールドは広く山に囲まれ、ドローンを飛ばすのに最適な場所であるだけでなく、ドローンのプロフェッショナルによって運営されるということで、このDDFFはイギリス、フランス、カナダ、アメリカなどのCATS(国際的なコンソーシアム)にも連携できるのではと非常に期待しています。

君津市 市長 鈴木洋邦氏

ドローンは、様々な分野での活用が期待されています。行政においては、地震、台風、暴雨などの災害発生時に市民の生命、財産を守るため、迅速かつ適切な対応が求められます。本日、アイネットと「災害時等における無人航空機による協力に関する協定」を締結する運びとなりました。これにより、災害発生時における情報収集態勢のいっそうの強化が図られ、大変心強く思っております。防災態勢の充実、強化に努め、災害に強い街づくりに取り組んで参ります。災害対策や有害鳥獣対策への活用が期待されているドローンの実証実験が、この君津市で展開されることを大変喜ばしく感じております。

■イベントレポート

開所式当日は、約50社、約120名の方々が参加し、大変な盛り上がりを見せました。プレゼンテーションに加え、アイネットと君津市の協定締結を発表するフォトセッション、関係各社及び各団体によるテープカット、ドローンのプロフェッショナル操縦士による飛行デモンストレーション、参加者向けのドローン飛行体験を実施しました。また、ブース展示では、DBRIJアライアンス各社、協賛企業、協賛団体が、各々の特長や強みを参加者の方々にアピールしました。産業用ドローンを間近で見たり、ドローン飛行を体験したりした参加者からは、DDFFの活用イメージや今後のドローン事業のアイディアについての声も聞かれ、DDFFは早くもドローンビジネスにおけるオープンイノベーションを創出する場としてのスタートを切りました。

・フォトセッション

アイネットと君津市は、「災害時等における無人航空機による協力に関する協定」を締結し、開所式において調印書の披露及びフォトセッションを実施しました。この防災協定ではDBRIJの各社も協力していきます。 この日は、君津市のマスコットキャラクター、「きみぴょん」が市長の応援に駆けつけました。

・テープカット

アイネット、Dアカデミー、トライポッドワークス、ドローン・ジャパン、大倉、君津市の代表により、DDFFのオープンを祝してテープカットを行いました。

・ドローン飛行デモンストレーション

Dアカデミー、トライポッドワークス、ドローン・ジャパンにより、ドローンの飛行デモンストレーションを行いました。

・飛行体験

参加者の方々には、初めてドローンを飛ばす方、ドローン飛行経験がある方、当日ドローンを持ち込んで本格的に飛行を試されたい方に分かれ、DDFFのドローン飛行体験を行って頂きました。

・各社出展ブース

DBRIJアライアンス各社、協力企業、君津市の展示ブースに、多くの参加者に集まって頂きました。

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■DDFF(Dream Drone Flying Field)について

DDFF(Dream Drone Flying Field)は、アイネットがドローン事業を検討する企業様へ提供する実証実験場(PoC環境)です。千葉県君津市のドローン飛行禁止区域外にあり、約140,000㎡の飛行エリアで、ドローン事業の実用化に向けてドローンの実証実験を行っていただける環境となっています。

※詳細は以下の情報をご覧ください。

http://www.inet-datacenter.jp/news/2017/05/inet-dream-drone.html

■DBRIJ(Drone Business Realizing Initiative Japan)について

DDBRIJ(Drone Business Realizing Initiative Japan)は、株式会社アイネット、Dアカデミー株式会社、トライポッドワークス株式会社、ドローン・ジャパン株式会社が、各社の強みを生かしドローンビジネスの実用化を加速することを目的として設立したアライアンスです。

※詳細は以下の情報をご覧ください。

http://www.inet-datacenter.jp/news/2017/08/d-dbrij.html

■災害時等における無人航空機による協力に関する協定について

アイネットは、君津市と「災害時等における無人航空機による協力に関する協定」を締結しました。災害発生した場合及び発生する恐れがある場合、アイネットは君津市に対し、ドローンパイロットの派遣、災害対応に必要な映像・画像の収集・提供を行います。

※詳細は以下の情報をご覧ください。

https://www.city.kimitsu.lg.jp/uploaded/attachment/9887.pdf

http://www.inet-datacenter.jp/news/2017/09/dbrij-alliance.html

ご参加いただいた方々ありがとうございました。

Dream Drone Flying Field

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