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導入事例

公益財団法人 鎌倉市芸術文化振興財団

導入企業
公益財団法人 鎌倉市芸術文化振興財団
http://www.kamakura-arts.or.jp/
業種
官公庁
導入サービス

ポイント

  • クラウドファイルサーバへの保存
  • ファイルサーバー上に外部との情報共有領域を設定
  • 短期間で準備を進め一晩で情報インフラ環境を入れ替え

古都鎌倉の芸術・文化の重要なデータをフルマネージドのクラウドで守る

 鎌倉市の芸術・文化の振興をはかることを目的として設立された鎌倉市芸術文化振興財団では、財団が運営を行う鎌倉芸術館、鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館の円滑な業務、および安全・確実なデータ保管を目的として、クラウド型のファイルサーバーを構築する基盤にアイネットの「Next Generation EASY Cloud(NGEC)」を採用。セキュリティとコンプライアンス強化ともに、業務効率化を実現した。


古都鎌倉の文化・芸術の重要なデータをクラウドで守る

 2022年の大河ドラマの舞台として注目を集める鎌倉。その歴史ある街の文化・芸術の振興を担うのが公益財団法人 鎌倉市芸術文化振興財団(以下、鎌倉市芸術文化振興財団)である。
約30年前、大小のホールを始めとして、さまざまな芸術・文化を創造するスペースとして開館した鎌倉芸術館。その管理・運営を目的として鎌倉市芸術文化振興財団は設立され、その後市内の貴重な文化遺産である「鎌倉文学館」「鎌倉市鏑木清方記念美術館」の指定管理者として、その責務を果たしてきた。
 しばらく別法人が行っていた鎌倉芸術館の指定管理業務を、2022年4月よりふたたび受託したことを機に財団内の情報インフラの見直しを行うこととなった。
 その背景を、鎌倉芸術館 館長 永井健一氏は次のように説明する。
「前職でも自治体の文化芸術財団に所属していたのですが、そこであるときにサーバーが故障し、データが消失してしまったことがありました。あいにくバックアップも取られていなかったため、さまざまな記録に空白ができてしまいました。その後、その財団では再発防止のため、自社サーバーを廃してクラウドシステムを導入し、今も運用を行っています。それを目の当たりにしていたことから、鎌倉芸術館の館長に就任するに当たり、クラウドによるデータの保管・保全システムを導入することを念頭に置いていました」(永井氏)
 また、財団本部 総務課課長 兼 鎌倉芸術館 総務担当課長 浅岡麻美子氏によれば財団の業務上でも課題が顕在化していたという。
「鎌倉文学館、鏑木清方記念美術館、そして鎌倉芸術館は同じ鎌倉市内とはいえ、市内に散在しています。それぞれの館は文学、美術、芸能とジャンルが異なっていることもあり、独立した管理・運営を行っていますが、本部総務としては各館とさまざまな情報や資料などのデータのやり取りがあります。これまではメールや電話を中心としてやり取りを行っていましたが、役員会の資料や、経理情報などもメールに添付して送っていたため、常に不安を抱えていました。また、写真や動画などの容量の大きなデータはUSBメモリを使うなどしてやり取りしていましたが、メディアの破損によるデータの損失など、こちらもリスクと紙一重の状態で業務を続けておりました」(浅岡氏)
 このような背景の中、2022年4月の鎌倉芸術館管理業務開始にあたり、新たな課題が判明する。
「2022年1月中旬に準備室を設置し、業務引き継ぎを行う中で、館内のネットワークやシステムは、元々の館の設備ではなく、既存の指定管理者が設置したことが判明し、4月1日の管理者交代の際に入れ替えが必要なことがわかりました」(永井氏)

鎌倉芸術館
館長
永井 健一 氏


公益財団法人
鎌倉市芸術文化振興財団
財団本部 総務課課長 兼
鎌倉芸術館 総務担当課長
浅岡 麻美子 氏

評判と実績を評価し、クラウド基盤としてアイネットのフルマネージドクラウドサービスNGECを採用

 管理業務開始まで2か月ほどしか準備期間が無い中で、ネットワークを含めたインフラの導入に迫られた同財団では、事業者の選定に入った。
「本来であれば、財団の公共性から見ても入札すべき案件ではありましたが、なにぶん業務開始まで時間がないため、引き受けてくれる事業者を探しました」と同財団 専務理事兼事務局長 岡林馨氏は振り返る。
 しかし、準備期間が短いだけでなく、3月31日の夜まで館の利用があり、管理を開始する4月1日には近隣の大学の入学式を始めとする利用や館利用の抽選もあるため、一晩で一気に入れ替えを行い、朝には業務を開始できる状態にしておく必要があった。このような条件の中、事業者側もなかなか引き受け手がいない状況だったという。
 「その中で行き当たったのがアイネットでした。財団の中で信頼できる事業者としてアイネットを推す声があっただけでなく、こちらが提示した厳しい条件を承知した上で引き受けてくれました。クラウド導入についても実現可能だということで、NGECによるファイルサーバーの基盤づくりを提案してくれました」(永井氏)

公益財団法人
鎌倉市芸術文化振興財団
専務理事兼事務局長
岡林 馨 氏

短納期・制約の多い条件の中、アイネットが安全にリプレースを実行し、4月1日からの管理業務を滞りなく開始

 約2か月という短期間で、アイネットでは新しいネットワークの構築、NGECによるファイルサーバー基盤の準備を進め、2022年3月31日の22時、前事業者が業務を終えて自社のシステム・インフラを撤収した事務所内へ、LAN敷設やインターネット接続、NGECや市の施設予約システムの接続などを同時に行い、翌日朝の管理業務開始に無事間に合わせることができた。「業務開始初日から管理業務にトラブルがあっては、当財団を指定管理者に任命した鎌倉市の信頼を失いかねません。トラブルなくネットワークやシステムの導入を行い、滞りなく業務を開始できたことに対し、アイネットの尽力に感謝いたします」(岡林氏)


コンプライアンス、セキュリティの強化を実現

 NGECによるクラウドファイルサーバーにより、財団内でのファイルの取扱いは大幅に変わったという。
「これまで、重要なデータは作成した職員のPCに入っていたため、別の職員が業務上そのデータが必要になったときには、都度送ってもらうなど手間がかかっていました。また、PCのトラブルなどでデータが無くなってしまうということも過去にはありました。今回、(NGECの)ファイルサーバーが導入されてからは、業務上重要なデータは各個人のPCへの保存を禁止し、必ずサーバーに保存するルールに変えました。これによって、その職員が不在のときでもファイルが使えるようになりましたし、PCの故障によってデータが失われるというようなこともなくなりました」(浅岡氏)
「市の施設ですから、館を安全かつ快適な状態で使っていただかなくてはなりません。その面で何よりもコンプライアンス、セキュリティが強化できたことは大きなメリットだと思います。例えば芸術館では施設の貸出等で利用者の個人情報を取り扱います。従来のようなメールによるやりとりでは、いつ情報流出が起こってもおかしくはありませんでした。また、舞台技術に関しては外部に運営を委託していますが、委託会社では独自のシステムを持っており、例えば舞台の図面資料や、事故などの情報はそちらで管理されています。財団側でも把握しておきたい情報なのですが、セキュリティの関係上他社のシステムにはアクセスすることができません。そこで、財団のクラウドファイルサーバー上に委託会社との情報共有用領域を設定し、安全な情報共有が実現しました。これもクラウドならではと言えるでしょう」と永井氏は話す。


導入後も手厚いサポートで、安心して利用できる

 導入から半年が経過したが、NGECによるクラウドファイルサーバーは大きなトラブルもなく安定して稼働している。
「財団内にはITに詳しい人材はいないので、ネットワークなどにトラブルがあると、すぐにアイネットに連絡して対応してもらいます。先日もネットワーク機器から突然警告音がなり始めて慌てたのですが、速やかに対応いただいたので、とても助かりました。いつも迅速に、そしてしっかりと対応していただけますので、とても安心しています」(浅岡氏)
「この2年余りのコロナ禍の影響は大きく、財団の経営環境は厳しい状態にありますが、コロナ禍も落ち着きを見せつつある今、自主事業でさまざまな企画が開催できるようになってきました。収益改善のためにも自主事業を積極的に行って行きたいと考えています。その一方で永井館長も言う通り『安全で快適に館を利用いただく』ということは最重要な課題です。アイネットにはこれからもシステム面で引き続き当財団をサポートいただければありがたいです」(岡林氏)

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