東京・池袋にある「Times SPA RESTA(タイムズ スパ・レスタ)」は、サウナ、ラウンジ、レストラン、各種リラクゼーション施設などを備えた大人の総合スパリゾート施設。池袋サンシャインシティの目の前という絶好の立地も手伝い、常に多くの来館客で賑わっている。2006年開業当時からの常連客に加え、近年ではサウナブームの影響で若いリピーター客も増えているという。
このTimes SPA RESTAを運営するのが、「タイムズ」のブランドで時間貸駐車場やカーシェアリングサービスを展開するパーク24グループである。開業した2006年当時は、同グループは主に駐車場事業を手掛けていたが、これに加えて新たにTimes SPA RESTAの運営をスタートさせた。
これまで経験のない業種へと参入したきっかけについて、Times SPA RESTAの支配人 堀内祐也氏は次のように述べる。
「パーク24の創業者である西川は、駐車場事業は『サービス業』として位置付けていました。そのため、スパの運営で培ったおもてなしのノウハウを本業の駐車場事業に反映させようと考えTimes SPA RESTAの運営を始めました」。
そんなTimes SPA RESTAの人気を支える秘訣の1つに、客の利便性を徹底的に追求したサービス体制がある。館内には入浴施設やサウナのほか、レストランやボディケア、あかすりなどさまざまな施設やサービスが揃っている。これらを利用する際には、利用料金をその場で支払う必要はなく、入館時に支給されるロッカーキーを施設利用時に提示するだけで済む。そしてこれらの利用料金は、退館時にフロントでまとめて精算できる。
温浴施設やレジャー施設におけるこうしたキャッシュレス決済の仕組みは、今でこそ決して珍しいものではないが、Times SPA RESTAが開業した2006年当時はかなり目新しかったという。
「先行して開業していた他社施設でこうした仕組みが取り入れられていて、利用客から好評を博していました。利便性が高いことからTimes SPA RESTAでも同様の仕組みを導入しようと考えました」(堀内氏)。